「オイル&ケミカル」カテゴリーアーカイブ

ジムカーナにぴったりのエンジンオイル」”も”作りました。

 一般のガソリンエンジン、ディーゼルエンジン用オイルからGT300エンジン用、海外レース用のオイルまで作る製油会社と直接セミオーダーの取引ができたことで、省くことができた流通コストと、見栄えのするパッケージを作らずにそれらのコストを、すべて中身のオイルの性能アップに贅沢に盛り込みました。
 通常のオイル販売網ではこの売価の何倍にもなるであろう「大磯油工房 GymkhanaSpecOil」は滑らかなエンジンフィールで大事な愛車のエンジンを守りながら、乗りやすく扱いやすい車に仕上げます。

 月に何回もジムカーナを走行する車両と、通勤メインで年何回かジムカーナ走行をする車両とでは選ぶオイルが変わってきます。ベースとなるオイルをその都度ブレンドし、油膜の強さ、粘度、熱耐久性、などを1台1台車両に合わせて丁寧に作り込みます。

 交換距離数はジムカーナ使用においての回数とグレード、粘度によって多少は変わりますが、すべてのグレードで性能劣化のカーブが大きく下降線を描き始める5,000Kmとお考えください。
 一般的な使い方でしたらMAX10,000kmまでは無交換を想定して性能設定をしていますので、すこし超えて6,000Km程度までは問題無くスポーツ走行でお使い頂けます。(長く使う場合、スポーツ走行前にレベルゲージのチェックを御願いします。念のため)
 もちろん早めに交換をして悪いことは(コスト以外では)なにもありませんので、負荷回数が多くなった場合は早めに交換をお考えください。

GYMKHANA Spec OIL ”Light User Grade”

 普段使いをメインに半年に2~3回程度ジムカーナ走行やスポーツ走行を楽しむ方へお勧めです。
 3つのグレードの中で一番流動性が良く、始動性の向上や少ない暖気での走り出しを考えました。
 熱に関連する耐久性は弱めなので、いつもよりスポーツ走行使用の回数が多くなった場合には早めの交換をしていただくと良いと思います。

LightUser 0W30

1L/2,200円(税込)

主に純正指定0W20~10W30のNA車両にお使い頂けます。0W20指定ターボ車も想定しています。0W20指定車は硬めのオイルを入れるとレスポンスが鈍くなりますが、保護性を重視した上で性能ダウンにならないよう流動性を高く設定しています。

動粘度100℃ 9.92
動粘度40℃ 52.41
粘度指数 179

LightUser 3W35

1L/2,200円(税込)


軽自動車、小排気量のターボ車から、VTEC等の高回転エンジンを想定しています。また保護性能が高いため距離を走ったNA車にもお勧めです。
動粘度100℃ 11.89
動粘度40℃ 67.17
粘度指数 175

LightUser 5.5W45

1L/2,200円(税込)

2000cc以上のターボ車両を想定しています。ホンダの「TypeR」や距離を走った車両などでオイルの減りが多い場合もお使い頂けます。粘度表示は硬いですが流動性が高いので高回転までスムーズに回ります。
動粘度100℃ 14.37
動粘度40℃ 87.03
粘度指数 172

GYMKHANA Spec OIL ”Medium User Grade”

 月に1~2回程度ジムカーナ走行、サーキット走行、競技車両としての使用と街乗りが半々程度の車両を想定しています。少しハードなジムカーナやスポーツ走行用でしたら十分すぎる性能です。
 LightUserGradeより熱に強く連続走行に耐えられます。またHeavyUserGradeより流動性は高いので、普段使いでも気にせずお使い頂けます。

MediumUser 0W30

1L/2,750円(税込)

 主に純正指定0W20~10W30のNA車両、0W20/0W30指定ターボ車のスポーツ走行にも安心してお使いいただけます。
 熱耐久性と流動性の向上を両立するブレンド構成で、さらに油膜の強さをコントロールすることで、低粘度でありながらトルクフルなエンジンフィールを体感いただけます。
動粘度100℃ 9.94
動粘度40℃ 52.58
粘度指数 179

MediumUser 3.5W40

1L/2,750円(税込)

 距離を走ったエンジンの保護を重視する場合にお使いいただきます。低粘度オイル指定車でもレスポンスなどを犠牲にしないブレンド内容に仕上げました。
 NA車から2000cc以上のターボ車両までお使いいただけるオールマイティな設定となっています。
動粘度100℃ 12.4
動粘度40℃ 70.74
粘度指数 175

MediumUser 7.5W45

1L/2,750円(税込)

 主に2000cc以上ハイパワーターボ車両で、距離を走ったエンジンの保護をコンセプトにブレンドしています。合わせて流動性と強靱な油膜性能を持たせて滑らかなエンジンフィールを実現しました。
 油膜の厚さに加えて距離に対する粘度劣化を最小限に抑えることで、オイル消費が多い車両の対策も想定しております。
動粘度100℃ 15.64
動粘度40℃ 96.70
粘度指数 172

GYMKHANA Spec OIL ”Heavy User Grade”

 熱耐性、酸化防止性が高く強い油膜が特徴です。毎週のようにジムカーナ走行をする方でも油温上昇による劣化が少ない為、交換距離数を気にせずに長い距離をお使い頂けます。(他グレードを同様5000km~6000km交換想定)
 GT300のレース用エンジンや北米ラリー選手権参加車両に使用する高耐久性・高品質のオイル素材をベースにして、油膜の強さを一般市販エンジンに合わせて調整しています。油膜の強さと高い流動性が低中間域のピックアップを向上させます。

HeavyUser  0W30

1L/3,520円(税込)

 低粘度でフリクションロスを抑えながら、合わせてサーキットで定評のある摩擦低減添加剤で油温の上昇を防ぐことで、粘度変化を最小限にとどめるブレンド構成です。
 摩擦を低減して高回転までスムースに吹け上がり、アクセルパーシャル域の中間ピックアップも犠牲にしないよう高次元でバランスを取っています。
動粘度100℃ 9.98
動粘度40℃ 52.86
粘度指数 179

HeavyUser  2.5W40

1L/3,520円(税込)

 5W30・5W40相当の代替えとして想定しています。距離を走ったNA車からハイパワーターボ車のエンジンの保護をしながら、性能は犠牲にしないブレンド比率で、オールマイティーさが特徴です。粘度が固くなることでのロスをレーシングエンジン用摩擦低減添加剤を高濃度で使用することで防いで滑らかなエンジンフィールに仕上げています。 
動粘度100℃ 13.30
動粘度40℃ 77.20
粘度指数 176

HeavyUser 7.5W55

1L/3,520円(税込)

 油温に左右されにくい油膜の保持性を目標に、粘度指数が非常に高い最高級版ベースオイルとレーシングエンジン用摩擦低減添加剤をバランス良くブレンドして、油膜保持性と摩擦低減を高粘度のオイルで成立させました。
 オイル消費の激しい高回転エンジンでも、圧倒的にオイル消費を抑えます。
動粘度100℃ 18.05
動粘度40℃ 115.77
粘度指数 173

 直接製油会社との取引と、いろいろな添加剤のテストで、何年も「オイル」を売っていながら、実は判っていなかったこともいろいろ見えてきました。(いままで販売していたオイルがダメと言う意味ではないです。)
 簡単に言うと「思っているほどオールマイティな性能のオイルや添加剤はないな」と言う事です。そして「”ジムカーナ車両”の使用状況は結構特殊」ということも感じました。

 そこで他とは違うアプローチで「ジムカーナで使う車用に合わせたエンジンオイル」”も”作ってみようと考えました。

以下が「GymkhanaSpecOil」製作の性能目標です。

  • 高回転より低回転での性能を重視したい
  • タイムアップも大事だがエンジンの劣化を防ぐのがもっと大事
  • 一度の走行や街乗り使用しても極端に劣化しない耐久性
  • 競技以外で使わない車でも沈殿や分解を起こさない安定性
  • スポーツ走行を何回もしても劣化が少ない熱耐性

 この5つの項目は「普通」の事にみえると思いますが、非常に地味性能なのにコストがかかります。コストがかかって高くなるのに「地味」だと、

「大手のオイルメーカーでは売れない」

のかもしれません。

●「ユーズド」の状態でも性能ダウンが少ない

 オイルは使えば使うほど劣化します。どんなに高いオイルでも。です。ですが意外と「どれぐらい使ったらどれぐらい劣化するか?」を気にされている方は少ないように感じます。
 同じ5000km交換でも1000km走行で極端に性能劣化が始まるオイルもあれば、3000kmまで余り性能劣化せず、劣化が始まっても5000kmまでも緩やかにダウンしていくオイルもあります。ジムカーナをする車両は一般道も普通に走行しますので、距離を走る前提で性能ダウンが少ないオイルが必要だとかんがえました。

●最新のエンジンから古いエンジンまで対応できる

 2023年現在APIグレードは「SP」が最新です。省燃費性能はもちろん、直噴エンジンのノッキング対策、タイミングチェーンの摩耗対策の性能をクリヤーしていなければなりません。
 現在ナンバー付きの「PNクラス」のメイン車両はほぼ「タイミングチェーンを使った直噴エンジン」になっていますのでSP規格での製作は当然です。
 また一方で ジムカーナ走行を楽しんでいる方は、新型の車両ばかりではありません。車齢10年、20年を超える車両にも対応出来るように粘度設定や素材の比率を1台1台ブレンドしてオイルを作って行きます。
 車両ごとの状態に合わせこむことが出来る自由度は大きな特徴だと思います。たとえば油膜の強さでホンダ系エンジンのオイル減りを従来のオイルより減少させることも可能です。

●性能に影響する素材は価格で妥協をしない

 GymkhanaSpecOilのエンジンオイルはすべて100%化学合成油です。しかし実は「100%化学合成=高性能」ではありません。数多くある素材で目的に合わせて高品質の物を選んでいるかどうかは非常に重要です。
 そしてその「高品質」がどれだけ滑らかなオイルになるかを是非ご体験頂きたいと思っています。


オイル交換作業は予約制となります。


オイル選択のご相談や交換作業ご予約は、お電話0463-73-8622、メール(t-umezawa@io-info.link)か、Facebookのメッセージからお願いします。
お電話でももちろんお受けしますが作業中は出る事ができない事が多いです。ですのでお時間頂ける場合はメールかメッセージで。

エンジンオイル工賃 550円
ドレンパッキン 165円
ダート用アンダーガードの脱着 5,500円
純正アンダーカバーの脱着 基本は無料

またご希望であれば発送も承ります。
発送の場合も車両状況に合わせた調整もいたしますので細かくご相談ください。

こちらは住所などもいただいて送料を調べてご返答いたしますので、メールかメッセージで頂けるとスムーズです。

合うのがなかったので「ジムカーナ用」にミッションオイル作ってみました!

 「ジムカーナ」車両を作り続けて、いままで沢山の壊れたミッションを見てきました。壊したくない!使いやすいギヤオイルが欲しい!と、ジムカーナとLSDに合うミッションデフオイルを探し続けて、ありとあらゆるオイルメーカーを試してきました。

「シフトの入りは良くなるけどLSDのチャタリングがすごい」
「LSDはスムーズに使いやすいけどシフトの入りが渋い」
「シフト、LSDも合格点だがオイルの温度を温めないとシフトが入らない」
「交換直後は最高だが一度熱が入るととんでもなく性能が落ちる」
「パッケージは一緒なのにロットによって中身が違う」

などなど。

 どうにかならないかと模索して、とうとうオイルをセミオーダーで作る所まで来てしまいました(汗)
 製油会社に直接お付き合いいただき中間マージンやパッケージなどのコストを高性能のベースオイルと添加剤にすべて投入して作りました。「オイルメーカーが売ったら倍以上の価格」になるであろう、徹底的に作り込んだ「GymkhanaSpecOil」を是非お試しください!

HighResponseType
75W90 Non LSD

1L/5,720円

主にFRのミッション使用を想定して開発しました。

86/BRZ、NDロードスター、S2000などシャーシスペースの問題からミッションケースが小さくなる傾向の最近の国産FR、少ない油量で潤滑して油温も下がりにくく、非常に厳しい状況で耐えながら守る保護性能が重要です。

低温から高温までしっかりシンクロナイザーリングにアプローチする添加剤が安定したシフトフィーリングを提供します。

シフトの入り とても良い
LSDの初期レスポンス LSD不可
動粘度100℃ 15.1
動粘度40℃ 102
粘度指数 156

 

HighResponseType
75W90 LSD

1L/5,720円

主にFF&4WDのLSD装着トランスミッションへの使用を想定して開発しました。

LSDの効きとシフトフィーリングの両立は非常に難しいですが、ギヤの入りを犠牲にすることなくLSDのレスポンスを最大限引き出すため極圧と潤滑のバランスを高次元で調整しました。

機構の素性を100%引き出す事が目的の為、デメリットとしては効きが落ちてきているLSDはチャタリング音がより大きくなる場合があります。そのような事象が走行の邪魔になる場合は「LowResponseType」をお選びください。

シフトの入り とても良い
LSDの初期レスポンス とても早い
動粘度100℃ 15.1
動粘度40℃ 102
粘度指数 156
ヤフオクからも購入できるようにしてみました。

 

LowResponseType
75W90 Non LSD

1L/5,885円

距離を走ったFR車のミッションへの使用を想定して開発しました。

HighResponseTypeと比べてシフトの入りは粘りのあるフィーリングになります。

主にはシンクロナイザー機構のへたりにアプローチしてシフトチェンジ機構を助けます。またベアリング保護効果も期待でき、ダメージの進行を防ぎます。

シフトの入り 良い
LSDの初期レスポンス LSD不可
動粘度100℃ 20.32
動粘度40℃ 155.29
粘度指数 152

 

LowResponseType
75W90 LSD

1L/5,885円

LSD装着のFF車や4WD車でLSDセッティングを高イニシャルでセットしている車両の使用を想定して開発しました。また4WD車のLSD装着ミッションにもご利用頂けます。

高イニシャルのレスポンスを邪魔すること無く、スムーズなLSD動作を実現します。特に高イニシャルセットで発生するプレートのスティックスリップ(プレートが滑ったり貼り付いたりを繰り返す現象)を緩和させることで、シビアになりすぎる車の動きをコントローラブルに調整できます。

シフトの入り 良い
LSDの初期レスポンス 早い
動粘度100℃ 20.32
動粘度40℃ 155.29
粘度指数 152

 

NaturalResponseType
75W90 LSD

1L/5,720円

LSD動作を最大限に滑らかにすることで、アクセルワークや左右回転差の神経質な動きを無くして自然なコーナーリングを実現させます。また作動音(チャタリング音)を抑制することも開発目標にしていますので、街乗りのしやすさにも貢献します。

単にチャタリング音を消すのでああれば、プレートの滑り値を徹底的に上げて行けば解決しますが、それではLSDのロック性能も合わせて低下させることになってしまいます。

自然なLSDプレートの滑りとロック時の性能を両立させてタイムアタックから街乗り使用まで快適なフィーリングを体感いただけます。

シフトの入り 若干重い
LSDの初期レスポンス 遅い
動粘度100℃ 13.84
動粘度40℃ 75.9
粘度指数 189

 

MildResponseType
80W140 Non LSD

1L/6,050円

LSD非装着のFR車4WD車のリヤデフ(トルセン等含む)、4WDトランスファー用として「大トルクの回転を直角に方向転換する機構をいかに少ない油量で守るか」を解決するために開発しました。

現在、車用の市販品ギヤオイルではほぼ採用されていない宇宙産業などで使われている非常に高価な多機能添加剤を高濃度で配合することで、粘度に依存すること無く低温から高温までギヤ同士を滑らせながら、歯当たりショックを吸収分散させて機構の劣化を長期間に渡って防ぎます。

LSDの初期レスポンス LSD不可
動粘度100℃ 27.9
動粘度40℃ 244
粘度指数 150

 

Mild ResponseType
80W140 LSD

1L/6,050円

LSD装着のFR車4WD車のリヤデフ用として開発しました。

効かなければ回らず、効き過ぎるとコントロールがシビアになりすぎるリヤLSDは、足回り進化によるトラクション向上も相まって非常にセッティングがシビアであり、オイルの影響も無視できないと言うのが現在の常識です。

LSDの効き始めはマイルドにプレート同士を潤滑しながら、フルトルク時にはロックまでレスポンス良く変化してトラクションを発生させます。特別な極圧性と潤滑性をバランス良く発揮する添加剤を配合し、神経質な性質をやわらげて、安定した走行を可能にします。

また多機能添加剤を同時に高濃度で配合することで、粘度に依存すること無く低温から高温までギヤとベアリングを守ります。

LSDの初期レスポンス 早め
動粘度100℃ 27.9
動粘度40℃ 244
粘度指数 150

 

Natural ResponseType
85W140 LSD

1L/6,050円

近年のLSDはプレート枚数増加によりロック率が非常に高くなっていますので、特にFR車のリヤに関してはメーカー出荷のままで組み込むと効き過ぎる場合があります。

しかしジムカーナにおいては特にFR車の場合、単にLSDの効きを落とすのは低速のトラクション性能もダウンさせてしまいます。乗りやすさが「遅さ」になってしまわないように、ベースオイルから粘度、添加剤にいたるまで完全専用設計として作り込んだオイルです。

また街乗りの自然な動きも開発目標に含めました。不快なバタバタした動きで同乗者への不安をあおるようなピーキーな動きやチャタリング音を極力抑え、快適なドライブをお楽しみ頂けます。

LSDの初期レスポンス 遅い
動粘度100℃ 24.23
動粘度40℃ 209.6
粘度指数 144

 ファクトリーイオではオイル交換も致します。作業は予約制となります。
 事前のご予約を電話(0463-73-8622)、メール(t-umezawa@io-info.link)か、Facebookのメッセージからお願いします。
 お電話でももちろんご予約をお受けしますが作業中は出る事ができない事が多いです。また当日作業はお受け出来ません。

 なおご希望であれば発送も承ります。車両状況に合わせた調整もいたしますのでお悩みがある場合、選択にお悩みの際にもご相談ください。こちらもメールでお問い合わせください。

以下開発の際に注意した項目になります。

●LSD動作の安定

 ジムカーナ走行時に考えられる温度間での摩擦係数変化を抑えてLSD動作を安定させています。

 オイル管理を気にせずにタイムアタックに集中できます。

●全温度領域でのシフトフィーリングの向上

 シフトフィーリングに影響する摩擦調整剤は、油温の上昇に対して摩擦係数が変化し、外れた温度でシフトの入りにくさが発生します。  

 全温度域で安定したシフトフィーリングを得るためにシンクロにアプローチする高品質の添加剤を配合しています。

●瞬発的な高負荷に対応する

 ジムカーナ競技は駆動系に非常に負担がかかり低速状態ではギヤかみ合わせ部分の圧力をどのように処理するかが重要です。

 通常使用では発生しない高負荷に対応するため、ベースオイルと潤滑性と極圧性能が高次元で安定的に長期間持続する高性能の添加剤を厳選して配合しました。

●LSD性能を最大限に発揮しながら、乗りやすさも追及

 オイルの業界では様々なオイルに対して業界規格があり、試験や性能が規定されていて、各メーカーがその規格を元にしてオイル製造をします。裏を返せばその「規格」適合をしていれば大きな問題が起きないことが証明されていますのでオイル製造する際の「指標」と「目標」になります。
 しかし、ジムカーナやスポーツ走行で重要な「LSD油」の試験に関しては「業界標準」や「規格」がありません。リミテッドスリップシステムの基本となっている摩擦原理はどれも同じですが、そのシステムの考え方や形、使用状況などに各メーカーや車両で大きく違いがあり「この規格に通していればリミテッドスリップで問題がでない」という基準を作れないということも想像出来ます。これがLSD適合オイルの大きな問題となります。
 そこで各メーカーがLSD用のオイルを独自でテストして設定するわけですが、どのような条件、状況、車両、ドライバーがテストするのかによって、製品性能がどちらの方向に向くのかを大きく左右すると考えられます。それが「LSD対応オイル」とされ販売されますが、メーカーによっては実走のテストはせず「LSDに適合させる添加剤」を入れただけで「適合油」とする場合もあり、非常にオイル選びが難しい状況でした。
 またLSD装着と切っても切れない「チャタリング音」はプレートの「スティックスリップ」を繰り返す現象から出る騒音と振動ですが、単純に音を無くすために高濃度で摩擦低減剤を配合しているオイルではLSD性能も同時に低下させてしまいます。
 回転半径が小さくリヤスライドなども多用するジムカーナ走行では、LSD効果を最大にしてトラクション性能を得るためにスティックスリップの「特性」コントロールが最重要と考えました。

●駆動方式とLSDセッティングに合わせて調整が可能です。

 商品設定は広くジムカーナ使用に対応した駆動方式に合わせて4種類の設定をしました。
 LSD非対応オイルはFRのミッション用としてフィールをメインに。LSD対応タイプはLSDのレスポンスコントロールをメインにして設定しています。
 いずれも添加剤調合と粘度設定は当社にて行っていますので、ご希望の方は年式や駆動方式、LSDのメーカーやセッティング、ドライビングやコースの状況によってご相談頂ければオリジナルの調合が可能です。

オイル交換は予約制です。
 ご予約や「どのオイルを使って良いか判らない」などのお問合せは、お電話(0463-73-8622)、メール(t-umezawa@io-info.link)、もしくはFacebookページのメッセージから御願いします。

ミッションデフオイル交換工賃 1箇所1,100円
ドレンパッキン 1枚165円
ダート用アンダーガード脱着 5,500円
純正アンダーカバー脱着 基本無料

 工場を1人で切り盛りしていますので、作業中は電話に出られない場合もございます。お時間を頂ける場合はメールもしくはメッセージで頂けると大変助かります。

 また発送もいたします。その場合は送料を追加でお願い致しますので、住所等をお聞きする関係上、メール、メッセンジャーがスムーズです。こちらもお問合せだけでもお気軽にどうぞ。

 宜しくお願い致します!